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2018 年度 研究成果報告書

喉頭麻痺に対する線維芽細胞増殖因子を徐放させた自家筋膜移植術の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 15K10825
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関北里大学

研究代表者

永井 浩巳  北里大学, 医学部, 講師 (70237486)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード喉頭麻痺 / 線維芽細胞増殖因子 / ドラッグデリバリー / 再生
研究成果の概要

本研究は、喉頭麻痺により萎縮した組織の再生を目的にした実験である。喉頭に入る運動・知覚神経の切断と、導入血管を遮断した動物モデルに対して、増殖因子である塩基性線維芽細胞増殖因子を徐放させた自家筋膜を移植することで、内喉頭筋である外側甲状披裂筋の筋肉の容積を増加させ、筋肉内の微小血管を増加させることが分かった。また、神経の再生にかかわるシュワン細胞の増加も認められた。このことから、この治療で、崩壊した神経・血管機構が再建でき、これが萎縮組織の再生につながると考えている。さらに、この新たにできた神経機構の中枢を検索しようと考えているが、実験の遅延により、いまだ、結果を得ていない。

自由記述の分野

耳鼻咽喉科

研究成果の学術的意義や社会的意義

喉頭麻痺は、声門の閉鎖不全があるため、嗄声や誤嚥が起こる。このことが日常生活の質を低下させることと、誤嚥性肺炎を引き起こし、致死的な症状を起こすこともある。本研究で、神経や血管の支配がなくなった喉頭組織に対して、外的要素(成長因子、足場としての筋膜)を投入することで、周囲の組織の活性などを引き起こし、組織を再生できる可能性を示した。特に、神経麻痺により生じた筋肉の萎縮に対して、筋肉容積の増加、血管・神経網の回復が推測されたことには意義がある。これにより、神経麻痺に対する新たな治療法になりえる研究と考えている。願わくは、この神経支配の中枢が解明できれば、さらなる治療の対象疾患の拡大もできる。

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公開日: 2020-03-30  

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