集中治療における栄養療法は重要な治療だが,エビデンスが乏しい。今回,本邦の集中治療における栄養療法の実態を明らかにするために,また,栄養療法が予後に与える影響を明らかにするために多施設前向き観察研究を実施した。 13施設から389名の患者の登録を得た。7日目のエネルギー投与量は14.9kcal/kg/day,たんぱく投与量は0.4g/kg/dayであった。7日以上,在室し,集中治療室を生存退室した患者223名を,退室時の身体機能が良好群105名と,不良群118名に分けて,身体機能に与える因子を検討した。3日目のエネルギー投与量とリハビリテーションの実施が独立した因子であることが分かった。
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