研究成果の概要 |
【背景】neutrophil extracellular traps(NETs)形成を反映する血中ミエロペロキシダーゼ-DNA複合体(MPO-DNA)を敗血症性ショック患者において、測定し、臓器不全とNETs形成の関連を検討した。【方法】対象は敗血症性ショック患者55名。入室後1,3,7病日に、MPO-DNA,SOFAスコアを測定した。【結果】MPO-DNAは1,3,7病日に有意な増加を認めた。3,7病日のMPO-DNAはSOFAスコア、病院死亡と有意な相関を認めた。【結語】敗血症性ショックではNETs産生の高まっている。NETs産生の遷延は、臓器障害、予後悪化要因の一つであると推察された。
|