研究成果の概要 |
HA合成酵素 (Has)のマウス歯胚発育過程における遺伝子発現パターンを検索した。Has2 mRNAは歯胚周囲の間葉組織, Has3 mRNAはエナメル器, HERS, Apical Bud等の上皮組織に特異的に発現が認められた。したがってHas3が歯胚の発育や構造維持に関与している可能性が示された。 Has3の機能を抑制するために, siRNAを器官培養系に添加し構造変化を検索したところ, 歯胚におけるHas3 mRNAの発現は4割ほど減少したが、組織学的観察では大きな変化は認められなかった。よって、Has3の歯胚発育に関する作用は他のHas分子などで代償される可能性が考えられた。
|