歯内治療において根管内感染歯質の除去は不可欠であるが、治療後の歯根の機械的強度を考慮すると歯質除去は必要最小限にとどめるべきである。従って、根管内の感染歯質や汚染物質を視覚的に認識した上で、選択的に除去できれば、歯内治療後の臨床予後は飛躍的に向上すると考えられる。 本研究では、歯内治療に応用可能な内視鏡とそれを歯に固定する治具を開発するとともに、光源として波長405nmの青色光を導入した。 試作歯科用内視鏡システムは、術野をモニターしながら感染した歯質や汚染物質などによる発光部位を選択的に除去することができた。
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