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2015 年度 実施状況報告書

口腔癌遠隔転移に関与する播種性腫瘍細胞を制御するmicroRNAに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K11295
研究機関長崎大学

研究代表者

柳本 惣市  長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (10315260)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード口腔癌 / 高播種性腫瘍細胞 / 高浸潤 / 遠隔転移
研究実績の概要

播種性腫瘍細胞disseminated tumor cell (DTC)の性質を有する口腔癌培養細胞をクローニングし,その細胞が癌幹細胞の性質を有していることを明らかにすることを目的とした。本年度は,ヒト口腔扁平上皮癌のマウス遠隔転移モデルを作製し,マウス末梢血,骨髄内および遠隔転移巣よりDTCを検出し,癌幹細胞の性質を有しているかどうかを検討した。
口腔癌遠隔転移モデルの作製として,高浸潤能口腔癌細胞のクローニングした。口腔癌培養細胞HSC-2細胞およびSAS細胞をマトリゲルインベージョンチャンバーに播種し,マトリゲルを通過した細胞を再びマトリゲル上に播種するといったサイクルを繰り返し,浸潤能の高い細胞群をクローニングした。マトリゲルインベージョンアッセイを用いて浸潤能を評価した結果,parental cellの8倍程度の浸潤能が得られた。
クローニングした高浸潤細胞を4週齢のBalb/C系ヌードマウスの左心室に心腔内注射し,一定の間隔でエックス線およびCT撮影を行い,肺転移あるいは骨転移の形成を確認したが,明らかな遠隔転移巣が出現せず,現在,注射細胞数の増加を行い,再度遠隔転移巣の形成を試みている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

遠隔転移モデル作製に予想以上の時間を要している。条件設定に時間を要しているためである。

今後の研究の推進方策

計画通りに進まないときの対応として,遠隔転移モデル作製に予想以上の時間がかかることは予想されていた。その場合は,遠隔転移組織よりmicroRNAを抽出し,アレイ解析を平成28年度以降の実験計画に組み込むことで対応する。

次年度使用額が生じた理由

研究成果の一部として行った発表費用の請求が次年度繰越となったため.

次年度使用額の使用計画

次年度,請求され次第,執行する.

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公開日: 2017-01-06  

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