Sox21KOとWTマウスから骨芽細胞を回収し、骨代謝マーカーの発現を調べた。その結果、Sox21KOマウスでは発現量減少が観察されなかった。次に破骨細胞への影響を疑い、脾臓からマクロファージを回収し、破骨細胞分化能をTRAP染色にて比較したところ、こちらも差は認められなかった。この結果から、他細胞を介した間接的影響を疑った。Sox21が血液でも発現するため血液検査を行ったが、大きな変化は見られなかった。次に、Sox21が骨髄でも発現していたため、マウスの大腿骨から骨髄細胞を回収し、破骨細胞誘導を行った。その結果、野生型と比べて、Sox21欠損マウスの骨髄では破骨細胞数の増加が見られた。
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