Streptococcus mutans の120 kDaのコラーゲン結合タンパク(collagen-binding proteins; CBPs)と190 kDa のタンパク抗原であるPAの発現パターンの異なる菌株を用いて、歯髄細胞への付着能および血液成分との反応に着目することにより、S. mutansの感染性心内膜炎に対する病原性について分析を行った。その結果、CBP陽性の S. mutansが歯髄細胞への高い付着能を示すとともに、CBP+/PA-の発現パターンを示すS. mutansが血清と凝集反応を生じ、感染性心内膜炎の病原性に関わっていることが示唆された。
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