ミトコンドリア内膜の脱共役タンパク(Uncoupling protein; UCP)はエネルギーを熱へと変換させる。UCP1は脂肪組織に、UCP2は白血球に、UCP3は主に骨格筋に発現する。UCPは糖・脂質・骨代謝を制御し、炎症への関わりも示唆されてきた。そこで閉経後日本人女性を対象に歯周炎・糖尿病・肥満・骨粗鬆症とUCP遺伝型との関連性を検索し、歯周炎における役割を細胞実験で解析した。その結果、UCP2およびUCP3遺伝型は他の因子とは独立に重度歯周炎に関連性を示した。また白血球において歯周病原細菌による刺激時の活性酸素とサイトカイン産生はUCP2によって抑制されていることが明らかになった
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