咬合調整前後でGCF中サイトカイン量を測定することで,外傷性咬合が歯周ポケット内の炎症に与える影響を明らかにすることを研究目的とした。1)歯周基本治療開始時,2)歯肉縁上スケーリング終了時,3)咬合調整後,4)被験歯SRP終了後,において慢性歯周炎患者の18被検歯からGCFを採取しサイトカイン量を測定した。その結果,咬合調整前後での臨床データの変化量と特定のサイトカイン量(GM-CSF,IL-1α,IL-2,IL-3,IL-13,IL-15,IL-16,IP-10,RANTES,TNF-α,TNF-β,sTNF-R1,sTNF-R2,PDGF-BB)の変化量の間に有意な相関が認められた。
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