本研究の目的は,コミュニティにおける人同士の関係のような抽象データを,図式的路線図として可視化するための様々な手法を定式化することである.図式的地図を用いた視覚メタファーは,我々の生活に既に根付いていることもあり,普通のネットワーク表現よりも可読性が高い可視化が実現できる.しかし,そのためには可視化対象である抽象データを疎性化する必要があり,現状はデザイナーが恣意的に入力データから重要な構造抽出し路線図として描いていた.本研究では,与えられた抽象データのネットワーク構造を疎性化し,図式的路線図表現におけるレイアウトの美的基準を定式化することで,新たな情報可視化表現形態を模索していく.
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