オノマトペは身体動作の表現を容易にし,直感的に身体知の共有を促すことができる.その一方,オノマトペの表現には個人差が存在し,その個人間の差異が間違った身体動作の獲得に繋がることがある.本研究では,身体動作例として筆記動作を扱い,オノマトペで表現された筆記動作特徴量について多次元ファジィ集合を構成した.この多次元ファジィ集合間の類似度計算によって,個人差を含む差異(類似性)を評価した.また,その評価結果に基づいて,オノマトペと筆記動作の対応関係を明らかにし,その応用として,毛筆フォントの掠れや滲みのデザインシステムを構築した.
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