従来研究では,パーソナリティは ,一般的な辞書に記述される形容詞を対象に因子分析を繰り返し,Big Fiveと呼ばれる外向性,協調性,勤勉性,情緒安定性,知性の5因子で分類されてきた.それに対し本研究では,形容詞よりも微細に感性を分類できる可能性のあるオノマトペ(擬音語・擬態語の総称)を用いることで,「さらさらした人」「ふわふわした人」のように,微細なパーソナリティを描写したり,他者との多様なつながりを可視化する手法の提案を行った.パーソナリティを「外交的な人」のように固定的に捉えるのではなく,他者との相互作用で動的に変化する個人のパーソナリティの多面性の把握も可能にした.
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