魚鱗からコラーゲンを得るために従来の酸抽出法などと比べて簡便かつ低コストの抽出手法として、微細気泡を用いて抽出する条件の検討を行った。その結果、気泡に酸素、二酸化炭素、オゾン、空気のいずれを用いた場合でも抽出量増加は認められず、また収量に有意差はなかった。オゾンの時のみ脱臭効果が認められ、コラーゲンの分解が促進されることが明らかとなった。抽出温度は40℃付近が最適だった。また、鱗を破砕すると収率は70%を超えたが、それらはコラーゲンではなくコラーゲンペプチドであることが明らかとなった。また破砕後に人工太陽光を照射すると、コラーゲンペプチド分子の架橋化が促進されることがGPCより明らかとなった。
|