水溶性ビタミンは主に補酵素として働いており、補酵素は酵素反応において、中心的役割を果たしている。酵素のほとんどはタンパク質であるが、リボ核酸(RNA)も特定の立体構造をとり、酵素、リボザイムとして働くことが知られている。ビタミンを補酵素とする未知のリボザイムが発見できれば、ビタミンの未発見の機能を解明することにつながる。本研究では、ビタミンB2(フラビンヌクレオチド)、ビタミンB12(シアノコバラミン)を固相化する方法、ビタミン固相化カラムからの精製方法について検討を行い、2つのビタミンと結合するマウスRNAの探索を行った。しかし、これらのビタミンに結合するRNAの取得には至らなかった。
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