エストロゲン(E2)欠乏による過食・肥満は、摂食行動リズムの乱れを伴う。またE2が光依存性に摂食量を調節している可能性を我々は示してきた。本研究では、E2欠乏による過食・肥満が光環境と摂食行動リズムの調節により抑制できるかを検討した。 E2欠乏は光刺激による摂食・肥満抑制作用を減弱させる可能性が示された。さらに、強い光刺激曝露は、E2欠乏状態でも摂食量、体重増加を抑制した。また、強制的な摂食行動のリズム形成は、E2欠乏状態でも過食・肥満を抑制した。以上、生活環境である光環境の制御と摂食リズムを考慮した適切な生活習慣により、閉経後女性の過食・肥満を抑制できる可能性が示された。
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