大学への進学層が多様化する中、大学の基礎教育は、様々なレベルの学生に対し、専門教育が前提とする一定レベルの知識を習得させなければならないという困難な問題に直面している。 その解決のため、本研究では、オントロジーを活用し、対面授業、事前・事後学習のいずれにおいても活用でき、様々なレベルの学生に適応できる学習用コンテンツを現場の教員が無理なく作成できる手法を開発した。この手法により、学習用コンテンツに含まれる学習項目はオントロジーにより体系化され、学習者が学習項目の習得に困難がある場合は、オントロジーに示唆されて、当該学習項目を習得する上で前提となるより基礎的な学習項目に戻って学ぶことが可能になる。
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