本研究は,眼底血管内および周辺細胞内の酸素濃度(分圧)を定量的に計測・イメージングするためのりん光プローブ分子および眼底顕微りん光寿命イメージング装置を開発した。りん光プローブ分子(DTTPH-PEG24)はイリジウム錯体を骨格とし,近赤外光りん光を示した。DTTPH-PEG24をウサギに投与し,開発したシステムで眼底部を観察したところ,吸気酸素分圧に依存してりん光寿命が変化した。よって,開発したプローブ分子および寿命イメージングシステムにより,小動物の眼底部の酸素化状態をイメージングできることが明らかとなった。
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