我々が独自に開発したRu光触媒を用いたタンパク質修飾技術は触媒の周辺数nmという限定された空間で選択的に反応が進行する。Ru / dcbpy錯体と標的タンパク質に対するリガンド分子の2種類の低分子構造をビーズに担持させることで、タンパク質の非特異的吸着を抑制しつつ、リガンド結合タンパク質を精製すると同時に、共有結合形成による化学修飾を達成した。また、①タンパク質混在系からリガンド結合タンパク質を高感度に検出する技術、②従来のアフィニティークロマトグラフィー法では解析が困難な低親和性のリガンド結合タンパク質を解析する手法、③抗体を精製して機能化する手法を見出した。
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