災害リスクの削減に向けて、社会の強靭性を高める方途が探索されている。災害リスクの削減にむけて、社会における多様なアクターの平時・緊急時の思考や行動を把握し、様々なアクターの行動をいかに調整するのかが問われている。本研究は、防災・減災・災害対応(DR3)、人間の安全保障/持続可能な開発(SDGs)、企業の社会的責任(CSR)という 3 領域に関わるマルチレベル・ガバナンスの態様と方向性の解明に着手した。災害リスク削減グローバル・プラットフォームなど、多様なアクターによるガバナンスの萌芽が観察される。活動のオーケストレーションの必要性、民間セクターの関与を増やすなどのいくつかの課題が指摘できる。
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