本研究課題では、暗号通貨(仮想通貨)の経済学的分析を進めるにあたり必要な、暗号通貨の価格決定メカニズムに関する理論的な考察を主体とした。その結果、暗号通貨の価値はその技術的基盤となっているブロックチェーンの需要に基づいて決定され、そのメカニズムが価値を創造することを予測する投機マネーの流入によって、さらに価格が上昇するというサイクルが理論的に存在することを示した。 価格決定メカニズムを理論的に整理することによって、今後の暗号通貨に関する経済学的分析の基礎を提供することができるようになった。今後の応用研究として、経済理論に基づいた暗号通貨のレーティングなどが社会的にも有用であると考えられる。
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