マス・メディアは直訳すれば、「人々(大衆)を媒介するもの」である。実際、新聞は、新聞記事を通して人々を媒介し、その新聞の読者という集団を生み出し、他のメディアもそれぞれの視聴者、聴取者といったものを生み出してきた。インターネットの普及は、この状況に大きな衝撃を与えた。新聞記事もテレビ番組も、インターネットで見えるようになってしまい、今や人々は自らの好き嫌いによってコンテンツに接するようになり、メディアの区分けに拘束されなくなった。もはや従来のメディア概念で社会を分析するのは困難である。本研究はメディアを技術別ではなく、社会的媒介の広がりとして定義し直すことを目指し、3つの実証研究を行なった。
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