研究課題/領域番号 |
15K13097
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
明石 留美子 明治学院大学, 社会学部, 教授 (00535396)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ウェルビーイング / 女性の社会進出 / オランダ |
研究実績の概要 |
女性の社会進出とウェルビーイングの関係を調査するうえで、まずウェルビーイングが何を意味するかについて探求することが重要である。初年度である平成27年度は、文献研究および先行研究分析によって、ウェルビーイング、特に女性のウェルビーイングについての概念整理に集中した。ウェルビーイングとは、個々人が主観的に捉える概念であり、ポジティブな側面とネガティブな側面を兼ね合わせた複雑な概念である。文献や先行研究でも、研究者によって幸福、人生満足度、生活の質(QOL)などの様々な概念をウェルビーイングと同義語と捉えていることもあり、概念整理とともに、測定方法についても見地を深める必要がある。加えて、日本の女性の就労と子育ての状況についても文献調査を行った。さらに、オランダの女性の就労と、本研究の範疇外ではあるがスウェーデンの女性の就労について事前調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
ウェルビーイングの概念は複雑であるため、その整理と測定方法を確定するのに時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、日本、オランダ、米国の女性の就労と子育ての状況についてデータを収集し、女性の社会進出と子育てがウェルビーイングにどのように影響しているかを検討する。これまでの文献研究のなかで、子育て中の女性の社会進出が子どもたちに及ぼす影響についての知見を得ることも重要であることを認識した。今後、子どもの視点から女性の社会進出を捉えることも研究に取り入れる計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度は、すでに所持している書籍、オンライン雑誌、オンライン情報を主に活用して文献研究および先行研究分析を行えたため、翌年度の使用とする。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度にはすでに書籍および必要機器を購入しているが、今後は書籍の購入に加え、聞き取り調査と分析、印刷にかかる費用が発生する。
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