少子高齢化の進む日本では、成長戦略の中核として女性の社会進出が推進され、新たな働き方のモデルが模索されている。仕事と家庭の両立がウェルビーイングにつながらなければ、女性は就労継続を望まず、その結果、キャリアアップも望めない。パートタイム労働の均等待遇化を実現したオランダ、先進国のなかで女性の議員・管理職の対男性比率が最も高い米国、日本のワーキングマザーのワーク・ライフ・バランスとウェルビーイングについて研究し、日本の女性の社会進出に向けた提言を見出す。本研究では、就労形態の多様化と柔軟化、短時間労働の待遇均等化、子育て環境の多様化、継続就労に向けた女性自身の意識改革が重要であるとの知見を得た。
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