アスペルガー障害(ADと略)の社会的困難を心理学的に援助する方法を洗練することを目的として,この研究はなされた。親や本人へのガイダンスとカウンセリングを組み込んで,行動支援を行うものを,情動調整の支援方法としてデータをとり検討してきた。結果的に,人工的な行動療法などと比較すると,発達支援で得られるデータが,現実の生活では有用であると考えられるようになった。たとえば縦断的な困難の軽減変化が,日常の家族のやりとりの変化の影響,背景にある個人的特徴などが記述されるといえる。成果は,著書として 須田(2017)および編書として須田(2018;印刷中)により発表される。
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