本研究では、大きく2通りの方法で本テーマにアプローチした。1つは、食べ物と視覚刺激との関係を検討することである。もう1つは絵本の読み聞かせにより、乳幼児に対してどのような絵本が効果的なコミュニケーションを促すかを検討することである。食べ物と視覚刺激との関係については、主に2から3歳の幼児を対象に、親近性が異なる野菜及び果物の写真刺激を準備し、命名課題と選好課題を実施した。命名課題の結果、2~3 歳児は親近性の低い食物に比べ、高い食物をより命名できることが示され、選好課題の結果、2~3 歳児は親近性の低い食物よりも高い食物を選好することが果物条件でのみ示された。
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