研究課題/領域番号 |
15K13172
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
濱田 博文 筑波大学, 人間系, 教授 (20212152)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 教職の専門性 / 教育行政の専門性 / 教育行政の民主性 / 教育行政の独立性 / 教職の専門的自律性 / 教育の専門性 / 学校ガバナンス |
研究実績の概要 |
本年度は、8月に第1回研究打ち合わせ会を開いて本研究の問題意識の共有をはかり、主要な先行研究について検討を行った。そのうえで、今後進めていくべき作業課題と役割分担について協議・確認した。作業課題は、(1)日本及び米国の学校ガバナンス改革に関する政策・研究文献の収集・整理と最新政策動向の把握、(2)国内の学校ガバナンス改革の事例地域を選定して「教育の専門性」認識について調査を実施する、(3)米国の最新情報を収集・整理して事例地域を選定し、「教育の専門性」の位置づけについて調査を実施する、の3つである。また、議論の過程で、イギリスのロンドン・ハックニー区で断行された学校ガバナンス改革の事例が本研究にとって参考になるとの情報を得たので、2月の第2回研究打ち合わせ会で、イギリスの当該事例についての最新動向を詳細に研究している広瀬裕子教授(専修大学)に講演してもらうことにした。2月の第2回打ち合わせ会では、先行研究の検討を行うとともに、広瀬教授の講演内容を受けて「教育の専門性」の位置づけに関する討議を行った。そこでのキーワードは、「教職の専門性」「教育行政の民主性」「教育行政の専門性」「排他的でない専門性」などである。さらに、米国ワシントンDCで実施された事例をメンバーの山下氏が報告し、あわせて検討した。国内の調査対象候補については髙谷氏、安藤氏、山下氏から情報提供がなされ、米国の事例候補については照屋氏から情報が提供された。これらに基づいて、2016年6月に予定される日本教育経営学会の大会で自由研究発表を行うこととし、その発表構成を検討した。4月末に第3回の研究打ち合わせ会を開催して発表内容の詳細を検討することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
年度当初に立てた計画に基づいて共同研究メンバーが作業を進めており、研究打ち合わせ会において英国の最新事例に関する情報を得ることができた。2016年6月の日本教育経営学会での発表に向けて、日本と米国の事例分析を行っている。米国での調査が未実施ではあるが、調査の前提となる課題意識は明確になっているので、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
6月の学会発表で第一段階の考察は可能になるので、その後、日本と米国での本格的な事例調査を実施し、2017年に第2回目の学会発表を行うべく、作業を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初、国内事例調査と米国事例調査を予定していたが、英国の最新動向の情報を得た上で調査課題を明確にして国内・米国の調査を行うことにしたため、そのための予算を次年度に繰り越すこととした。
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次年度使用額の使用計画 |
国内および米国の事例調査を平成28年度に実施する。
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