OECD国際成人力調査(PIAAC)の結果、日本の成人の読解力と数的思考力は世界一であった。一方、2012年のOECD生徒の学習到達度調査(PISA)の結果では、日本は第2位グループであった。本研究は、これらの調査結果の差に着目し、成人の読解力と数的思考力が世界一である理由を解明することを目的としている。 調査の結果からは、12歳から15歳までの生徒の数学的リテラシーは、PISAの平均的な熟達度であると推測された。一方、PIAACの数的思考力は、すでに成人の平均的な熟達度を持つことが分かった。読解力については、12歳から15歳の早い段階で既に基本的な熟達度が獲得されているように見られる。
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