研究課題
挑戦的萌芽研究
炭素からなる究極的な二次元原子膜材料であるグラフェンは、高い電気・熱伝導性、機械的柔軟性、光透過性などを示し、大きなポテンシャルをもつ材料である。本研究では、Niなどの金属細線を用い、熱CVD法によって細線上に多層グラフェンを選択的、かつ均一に合成する方法を開発した。その後、金属細線のエッチングを行い、人工血管に向けたグラフェン・マイクロチューブ構造体を作製した。さらに、多層グラフェンの歪みセンサーへの応用の可能性やその応答性向上のための新たな手法も提示することができた。
ナノマテリアル化学