カーボンナノチューブ(CNT)を用いた立体ナノ構造の構築のため、Plasma-Activation (PA)法により化学修飾したCNT上での心筋細胞培養に関する基礎実験を行った。顕微鏡による心筋細胞の観察の結果、CNT上でも心筋細胞が培養できることを確認した。さらに生体埋め込み用ワイヤレス型電気刺激装置の試作を行った。この装置は2つのコイルを共振器として利用する磁界共振方式による電極伝送回路を内蔵しており、一定周波数の電気刺激の発生が可能である。この装置と同一スケールの模擬デバイスによる埋め込み実験を行った結果、小動物では大きさの問題があったものの、中動物では問題は無いことが判明した。
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