本研究は、フォトレドックス触媒作用として認知されるようになってきた可視光によって誘起される一電子移動反応を基盤とした窒素中心ラジカル種の発生法の開発と、ラジカル的アミノ化反応への活用をめざして進めてきた。その結果、適切に設計された1-アミノピリジニウム塩誘導体や1-イミノピリジニウムイリド誘導体が、光触媒条件下で窒素中心ラジカル前駆体として機能することがわかった。また、これらをアミノ化剤として用い、医農薬として重要な1,2-アミノアルコール骨格をアルケン類から簡便に構築するアミノヒドロキシ化反応を開発した。
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