Optofluidicsへの応用のために,キャピラリー管内の層流を利用する新たな原理に基づく以下の二種類の液液光導波路(LLW)の構築を試みた.すなわち,1)キャピラリー管を流れる混合溶媒における壁面効果を利用したLLW, 2)キャピラリー管内の層流の線速度分布を利用する動的LLW,の構築である.しかし,両者とも,微弱な信号の増減は認められたが,意図した強い光導波現象を確認するには至らなかった.一方, 塚越らにより見出された層流において水-親水性/疎水性有機溶媒三成分混合溶液が管径方向に分配する現象を利用したLLWについて,現象の確認とキャラクタリゼーションを行い,その可能性を実証した.
|