細胞熱刺激システムを構築し,42℃以上で細胞が確実にアポトーシスを起こすことが分かった.次に,実際に加熱領域を限定し,熱刺激を加えたところ,任意の領域のアポトーシスを誘発することに成功した. 構築した組織の使用に際し,評価を行いその安全性を担保する必要がある.そこで,申請者は機械的特性を用いた評価法を提案した.人工的な組織の様に小型で発生張力の小さい試料の機械的特性評価が可能なシステムは存在せず,評価方法も確立していない.また,人工組織は機械的,化学的に脆弱で,把持,及びシステムへの固定が困難である.そこで,申請者は専用の評価システム,及び把持具を開発し人工組織を用いた疑似評価も行った.
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