近年は塔状比が高い超高層建物に免震構造を適用する例が増えている。その際、積層ゴムアイソレーターの引張破壊を避けるために浮き上がり機構を設ける場合があるが、その挙動の詳細は明らかになっていない。そこで、以下の検討を行った。 (1)浮き上がり機構を有し、かつ多くの地震計が設置されている東京工業大学の超高層免震建物を対象とし、地震時の挙動を精度良く再現できる立体フレームモデルを作成した。 (2)そのモデルを用いて、入力を様々に変化させた地震応答解析を行い、建物設計時の想定より危険側の応答となる可能性があることを把握した。
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