豊山町の町民討議会議を事例とした研究は、2016年4月に2011年度から2015年度までの町民討議会議参加者202名と未参加者の豊山町民から無作為抽出2000名を対象に調査を実施した。調査内容は、町民討議会議に対する手続き的公正さの評価、市民参加に対する意識・行動および、これに関連する心理要因であった。その結果、参加者では、前年度までの参加者とのコミュニケーションが参加を促していた。また、未参加者は、審議会の公募委員への参加意図は低いが、町民討議会議や町民討議会議が提案した活動への参加意図は比較的高かった 。市民参加の必要性や手続き的公正さ評価は、未参加者も肯定的に評価した。
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