本研究は、NdFe12Nxを用いて、エネルギー積最大化のモデル実験を行うことを目的とした。まず、NdFe12Nxのみで十分な保持力を有する必要があり、本研究はまずその段階からスタートした。 下地層を単結晶材料から多結晶材料に変更することで、グラニュラー構造を目指し、粒子を孤立化させることで保持力の増大を狙った。結果、多少の保持力増加は見られたものの、ナノコンポジット磁石に耐えうるほどの大幅な保持力増加は見られなかった。原因として考えられる副相のFeの存在を最小化させる為、Tiを少量Feと置換させることで排除することに成功したが、この場合には結晶方位が揃わなかった為、詳細な評価に至っていない。
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