国際協力にて開発中の新たな発電炉である核融合炉は、トリチウム燃料製造や発電に必要な熱を作り出すリチウムを大量に使用するため、使用済リチウムイオン電池からの新たなリチウム資源回収法に関する研究開発を行った。 リチウム分離膜として最適なイオン伝導体としてLi0.29La0.57TiO3を選定し、5Vの電圧を印加することで、リチウムイオン電池の溶解液からリチウムのみを分離回収することに成功した。また、得られたリチウム回収液から核融合炉材料の原料となる高純度炭酸リチウムを生成する手法を探索し結果、リチウム回収液に炭酸ガス(CO2ガス)をバブリングする短時間の生成法を確立し、本研究の目標を達成した。
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