本研究では大腸がん特異的抗体付加磁性ビーズによる高感度タンパク検出法(CLEIA法)の確立と大腸がん診断法への応用を目的とした。 大腸がん特異的分子に対する複数クローンを取得し、抗エクソソーム抗体と大腸がん特異抗体を用いたサンドイッチELISAにより、目的とする分子がエクソソーム上に存在することを明らかにした。便タンパク検査へ向けた前段階として、末梢血中腫瘍由来エクソソームによる大腸がん診断法の検討を行い、大腸がん患者の陽性率は64.7%であった。今後は検査方法の最適化および自動化を行い、最終目標である便検体への応用を目指している。
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