幹細胞は重要な生命現象の鍵となる重要な細胞であるが、幹細胞の定義に照らして正確に同定されていると言える成体幹細胞・がん幹細胞はごく少数に留まる。細胞系譜追跡法は汎用性が大きいが、同時に1種類の幹細胞マーカーしか使えないため非常に特異性の高いマーカーが既知でなければ幹細胞の存在を証明できないという欠点がある。本研究では旧法を改良し、①2 種類の幹細胞マーカーが共発現した細胞に蛍光蛋白質を発現させるレポーターマウスを構築した。②また、さらに、単一幹細胞の動態をより正確に追跡し、幹細胞クローナリティ解析の統計的確度向上のために超多色(5-35 色レインボーマウス)を構築した。
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