ツユクサの剥離表皮のアポプラストおよび、葉肉のアポプラストが緩衝液に直接接することなく、葉肉シグナルの存在を解析する実験システムを考案した。一つは、剥離表皮の内側同士を合わせたもの、もう一つは、1 cm角の葉片を一定の環境で前処理して表皮を剥離し、暗所においた葉から剥離した表皮を載せて、前処理の効果を比較するというものである。後者のシステムを駆使し、前処理の影響を解析したところ、前処理時に光が存在すると開きやすく、特に青色光成分が存在すると開きやすいこと、前処理の際のCO2濃度が低いほど開きやすいことが明らかになった。新規のシステムによって、葉肉シグナルの存在を確証することができた。
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