小型炉を用いて、ISO834の標準火熱曲線にしたがう1時間耐火試験を行った。用いた樹種は、高温で赤熱の消えるベイマツである。ベイマツ集成材のみを用いた梁試験体、荷重支持部にスギ集成材を燃え代層にベイマツ集成材を用いた梁試験体である。小型炉なので、2面加熱だが、いずれの試験体も燃え止まったことが確認できた。次に、実大材で実証試験を行った。実大材の耐火試験は、小型炉と異なり3面加熱である。せい510mm、幅300mm、長さ5.5mのベイマツ集成材試験体に対し、無載荷でISO834の標準加熱曲線に従い1時間加熱後、24時間放置した。一部が300℃に達している箇所があるが、燃え止まったことを確認した。
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