本研究では、ホウレンソウの保蔵時における微生物相の推移を観察した。3日目(20℃)では、Erwinia属細菌が大部分を占めたが、7日目(20℃)にはPseudomonas属細菌が優勢属に変化していた。またメチロトローフ細菌(C1細菌)に焦点を絞り、菌相推移を解析したところ、主要種はメチロバクテリウム属細菌であり、それらは3つのグループに分けられた。ホウレンソウの保蔵中、3グループのメチロバクテリウム属細菌は支配的に生育し、これら3グループ間で支配的な種が変遷したことから、ポストハーベスト青果物でもメチロバクテリウム属細菌は菌相の変化を伴って、何らかの影響を青果物に与えていることが示された。
|