Veronaeopsis simplex Y34と相互作用の関係にあるRhizobium sp. Y9の特性解明を目的とし、同細菌の比較ゲノム解析および植物への接種試験を行った。Rhizobium sp. Y9の環状プラスミドには、窒素固定や根粒形成に関わる遺伝子群が存在しなかった。トマトを用いた接種試験により、Rhizobium sp. Y9は植物根に感染能があること、および窒素固定による植物への生育促進効果は示さないことが確認された。一方、Rhizobium sp. Y9は、V. simplex Y34の植物根への感染率を向上させることが確認された。
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