尿酸塩結晶に応じて活性化する自然免疫機構であるNLRP3インフラマソームは、痛風発作に深く関与している。NLRP3インフラマソームは、コレステロール結晶や遊離脂肪酸などの栄養代謝物によっても活性化し、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の発症要因となる。したがって、NLRP3インフラマソームは生活習慣病の治療・創薬標的として注目されている。我々は、痛風発作の際に使用される非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)がNLRP3インフラマソームに及ぼす影響を検討し、NSAIDsが異なる機序でその薬理効果を発揮していることを見出した。
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