リポポリサッカライド(LPS)処理および一酸化窒素(NO)産生剤NOR5の添加により、マウスマクロファージ系Raw264.7細胞で、つつが虫病リケッチア(以下、リケッチア)の増殖が促進された。マクロファージ内で、主に殺菌に働くはずのNOが、逆にリケッチアの増殖に関与しているということが示された。マイクロアレイにより、LPSおよびNOR5処理後に、同じ発現パターンをもつ遺伝子の中から、リケッチアの増殖促進に関連する遺伝子候補として絞り込むことに成功した。今後、リケッチアの増殖促進関連遺伝子を特定するための基盤を構築できた。
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