肺移植におけるHLA抗体、とくにDSA産生およびAMRを、生体肺移植および脳死肺移植患者において、網羅的に解析した。術前後にHLA抗体のスクリーニングと各種バイオマーカーの測定を行った症例は、2017年3月末までで134例となった。そのうち、17例がDSA陽性となった。内訳は、生体肺移植3例(5%)、脳死肺移植14例(20%)で、脳死肺移植が有意に多かった。脳死肺移植の方が生体肺移植より早期にDSAが出現する傾向にあった(p=0.12)。 HSCT後の障害肺を用いて、キメリズムの割合を検討した。
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