結膜線維芽細胞由来の培養上清は単核球細胞THP-1の遊走能を亢進し、筋線維芽細胞由来の培養上清では遊走能が低かった。線維芽細胞培養上清のTHP-1細胞遊走はCCR2阻害剤やMCP-1中和抗体により抑制された。さらに、筋線維芽細胞培養上清ではMCP-1濃度が低下していることが分かった。 LysM-eGFPマウスを用いた4次元イメージングにより、結膜表面へのMCP-1刺激によりLysM陽性細胞数は増加し、細胞運動速度が上昇した。CCR2阻害剤投与により細胞数および運動速度は低下したことから、MCP-1は結膜局所においてCCR2を介しLysM陽性細胞を集積、活性化させるものと考えられる。
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