研究課題
挑戦的萌芽研究
抗ウイルス作用を有するI型IFNの創傷治癒過程における役割には不明な点が多い。今回、マウス創傷モデルを用いてI型IFNの役割を解析した。その結果、野生型マウスに比べ、I型IFN受容体欠損(IFNAR1KO)マウスでは、受傷5日後の創閉鎖率とCD31陽性細胞数が有意に低下し、それに先立ち創部へのマクロファージ集積数が有意に少なかった。今回の研究により、I型IFNが創傷治癒過程においてマクロファージ集積と血管新生に関与し、炎症期から増殖期にわたって創傷治癒に促進的に関与する可能性が示された。
形成外科学