救命救急センターに搬送された患者について赤血球表面上の補体成分をフローサイトメトリーで測定し、来院時の重症度の指標として用いられているAPACHEIIスコア、SOFAスコアとの検討を行った。患者群(n=25)の補体沈着は健康成人群(n=10)のそれと比較してより多く沈着していることが明らかになった(n=25 vs 10;p<0.01)各スコアと赤血球補体成分との相関関係は見られなかった。 救命センターに搬送される患者は補体の活性化が起きており既存の重症度とは相関しないものの患者の免疫反応を赤血球表面上の補体成分を測定することにより推測できる可能性がある。
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