顎関節症は様々な原因で発症するが、共通してみられる病理所見が滑膜細胞の過増殖と活性化である。この滑膜細胞過増殖の原因遺伝子として、小胞体品質管理に関わるE3ユビキチンリガーゼSynoviolin/HRD1が同定されている。これまでの小胞体品質管理機構に関する研究により、HRD1がユビキチン様タンパク質NEDD8による翻訳後修飾を受け、その活性化が制御されることを示唆する知見を得た。本研究では、HRD1の翻訳後修飾NEDD化による活性制御メカニズムを明らかにし、顎関節症の新規治療法の開発に繋がる知見を得た。
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